「やった!登れた!」の喜びの中、ふと気づいてしまったのが右膝の違和感。
ピリッというかグリッというか。
「うぐっ、よりによってここでクるのかよ!」
今年に入ってからほぼ縁切り状態だった膝の痛み。
長距離(俺基準)走ってもペース上げて(俺基準)も問題なし。
「ま、乗り方も歩き方も変えたしな!」って威張ってたんですが、今感じてるこの違和感が膝痛の前兆なのは間違いなくて。
まだまだ平気ではあるけれど、もう少し走ると「痛み」に変わるのが経験上判る。
いや、決して判りたくはないんですけれどね……
足切りもクリアしたし、出発はゆっくり休んでから。
おかげで太ももの筋肉はそれなりに復活。そして膝は……「頼むぞ、本格的な痛みにはなってくれるなよ!」 (つまり治ってない)
AS3マウントジーンズを出るとすぐ急な下り。
「ひゃっほぅ!」と一気に下りたら、次は猛烈な上り。
んでもこの道はオートバイで何度も走っていて覚えあり。
斜度はこれまでで一番大きい(多分)んですが、坂自体の距離はさほどでもない。
それに道を知ってる&先が見えるので「あそこまで登れば次は下り」が判る。なので心が折れる事も無し。
急坂はスタンディングメインで登っていきます。
速度は更に落ちて8km/hとか。ええ、低速スタンディング練習しといてよかったですよ。(再)
「上るぞ~、下るぞ~!」ってのを何度か繰り返して、覚えのある峠の分岐に到着しました。
見晴らしのいい三叉路には記念碑が。
「あ~、ここまで来たのか~」
70kmコースの頂上地点。景色が良くて、これまたオートバイで何度か来たことあり。
せっかくなので記念撮影。やー、でも俺がここまで自転車で来られるとは思ってなかったなぁ……
更なる激坂(那須岳山頂方面)を目指して右へと曲がっていく100km・80kmチームを横目に、70kmの俺は左へ。
すぐ先にあるのがAS6。
ここの名物が「うなぎり」 これが素晴らしく美味しい。
ヒルクライムを繰り返して体が炭水化物を欲してもいたんでしょうねぇ。
前のエイドでたっぷり休んだので早めに出るかと、自転車を掛けてあるハンガーの方歩いて……「あ、ダメだこりゃ」
右膝の痛みが本格化してました。
先の上りでは一生懸命で気づかなかったんですが、気が緩んだのかちょっと休んだせいか、曲げると激痛がはしる有様。
うう、一度こうなっちゃうと1晩ゆっくり寝るまで絶対治らないんですよ。(経験則)
「この先まだ40kmあるんだよなぁ……ま、ここからしばらくは下りのはずだし、それから考えようか」
下りは危険なので10台ほどのグループを作って走ります。俺は運よく最後尾につけたので慌てずゆっくりと。
右足を曲げると膝が痛むので伸ばして固定して。
下りの速度は一応「30km/h以下で」って名目でしたが、実質は40km/h以上。
路面も荒れているので慣れていないと危ないかも。俺もいろは坂を経験しておいてよかったなと思いました。
一度途中休憩を入れてまた下って。
山を下りると雲は薄くなり、周囲には薄日が差してきました。
気温も上々、漕がなくても前に進むし気持ちいことこの上なし。ええ、これで膝さえ痛くなけりゃぁねぇ。
AS10りんどう湖での昼飯(的エイド)はコース編のとおり。
そしてここで膝が完全終了。右足がまったく上げられず引きずって歩く状態に。
ええ、ホント痛くて、ここでのリタイアもマジ考えました。
でもねぇ、一生懸命ヒルクライムして足着かずに登れたのに、下りで中止ってのはどうにも悔しかったんですよ。
※困った時には飯を食え!
腹が膨れたところで、「よし!」と涙をぬぐって(嘘)出発します。
この先しばらくも下り基調。右足をぶらぶらさせて漕がずに下っていく途中、何か手段はないかと考えて。
以前blogに書きましたが「膝が痛くなっても思いきり(腰から)前傾すると多少は頑張れる」のは判ってます。
なので、平地へと出て漕ぐ必要がでたらこの方法で。
そして漕ぎだしでは激痛が走るものの、軽く回し続けている間は若干楽。
だからギアは常にインナー、速度はせいぜい20km/h。
この辺り、ルートも後半ということでカメラマンが待ち構えている写真撮影ポイントがいくつもあったんですが、「あいつはなんでこんな楽な場所をTTみたいなフォームで顔しかめながら走ってるんだ?」と思われたことは間違いありません。
AS11で、AS12でそれぞれ「痛いんだよ!右膝が痛いんだよ!」と叫びながら食べて飲んで。
AS13を越えて「うわっ!」と思ったのが最後の小坂。
なんてことない斜度なんですが、膝が回らない今の俺には大変に厳しいところ。
そして悪いことにだらだらと中途半端に長かったんですね。
最後の望みは「スタンディング」
きっと膝の曲がりが少ない&力のかかる場所が違うんでしょう、立ってでならなんとかペダルに力を入れられる(というか体重を乗せられる)
悪態をつきながら(もちろん口の中でのみ)これでなんとか坂をクリア。
交通整理してたボランティアの人達からは、「あいつこんな緩い坂をなぜ延々スタンディングで登ってるんだ?」と思われたことは間違いありません。
ゴールは14時丁度。
「だ・か・ら・膝が痛いって言ってるんだろうがぁっ!」(と万歳ポーズ)
総走行距離72km、実走行時間4時間弱、平均速度18km/hちょい。
うん、まぁこんなものでしょう。あれだけ苦しんだにしては早いゴールだったような気もします。
そして何より「途中止まらずクリアできて大変に嬉しいっ!」
これが大目的(というか希望)でしたからねぇ。(パチパチ)
ゴール後、「無料マッサージやってます!」って案内があったので右足引きずりながら見に行ったら、凄い本格的で驚いて。
「途中で右膝が壊れちゃってですねぇ」って話して、下半身をがっちり揉んでいただきました。
もちろん痛い膝そのものじゃなく、筋肉が繋がってる尻と太もも、腰がメイン。
いやースッキリしました。こんなに変わるんですねぇ。
プライベートでも時々揉んでもらおうかな?ホント無料なのが申し訳ないくらいでした。
天候のせいでちょいショートカットされたらしい100kmコース(那須岳頂上は雲厚かったしなぁ)をゴールしたふくろうさんと挨拶して。
何の根拠もなく「当たるはず!」と思ってた抽選会は収穫無し。
完走の記念品抱えて(右膝をカバーしながら)ゆっくり駐車場まで戻って、また小ブヨに食われながら自転車積んで、自宅への到着は18:30。
ウエット路面を走ったので自転車には結構な泥ハネが。また綺麗にしてやらなきゃですね。
膝の痛みにまぎれたのかどうか、足の筋肉自体のの疲れはさほどでなし。
翌日にも筋肉痛はほとんど出ませんでした。マッサージも効いたんでしょうね。
あれだけ痛かった膝痛も、一晩寝ると問題なく歩けるレベルにまで復活するのはいつものとおりということで。
今回の膝の痛みに関してはいくつか思うところがあったのでまた別に書きましょう。
そして……「あ~、走り切れて良かったあぁぁ~!」
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